傷病手当金受給歴5回のFPが明かす受給中のトラブルと対応方法!
こんにちは!なしのです!
みなさんは働けなくなって傷病手当金をもらったことはありますか?
もらったことがある人は傷病手当金を受給中に困ったこはありませんか?
- 書類が差し戻された
- 今月は金額が少ない
- 会社から社会保険料や住民税の支払い依頼がきた
などなど、どれもイヤなトラブルです。
病気に立ち向かうだけでもしんどいのにお金の心配もプラスされるのは勘弁して……。
今回は私が傷病手当金を受給中に起きて困ったことをベースに、給与担当時代に質問されたことも併せてお伝えしていきます。
よろしくお願いします!
私が傷病手当金を受給していた体験
私はこんな感じで休職、退職、療養、求職をしていました。
- 3週間受給
子宮頸がんで2日入院した後に自宅療養 - 1年6ヶ月受給
うつ状態で2ヶ月休職の後退職して自宅療養 - 4ヶ月受給
うつ状態で1ヶ月休職の後退職して自宅療養 - 1ヶ月受給
メニエール病で1ヶ月休職、自宅療養 - 4ヶ月受給
メニエール病で再度4ヶ月休職、自宅療養
このように5度の機会に渡って傷病手当金を受給しました。
②で1年6ヶ月もらった後に③でも同じ理由でまたもらえているのはなぜ?
これについては、私の推測なのですが
②のあとうつ状態は回復したとみなされ転職活動を行い、無事仕事に就いて1年間きっちり働いていました。
あと、②と③は2年間ぐらいの間隔があります。
なので③のときは別の理由でうつ状態になったとみなされたのかな……と思います。
③のときに健保組合に問いあわせたら、今回は受給の対象になるけれどケースバイケースで対応していると言われました。
受給要件に当てはまっているかの詳細は、ご加入の健保組合やお医者さんに聞いてくださいね。
退職後も傷病手当金は受給できる?
私は休職→退職のルートを2度経験しています。
退職後も回復するまでは傷病手当金を受給していました。
退職後も傷病手当金を受給できるかどうかは、加入している健保組合によっても異なります。
全国健康保険協会(協会けんぽ)では下記のように定められています。
- 1年以上の被保険者期間
- 退職前にそもそも傷病手当金の受給要件を満たしている
傷病手当金を受給している間は健康保険も同じ健康保険組合のまま(任意継続)していないとダメなの?
多くの場合、任意継続しなくても傷病手当金を受給することができます。
任意継続被保険者とは
健康保険は退職した場合その資格を失いますが、一定の要件を満たしている場合は退職後も最長2年間継続できます。
- 2ヶ月以上被保険者
- 退職の翌日から20日以内に申請する
任意継続被保険者は保険料が全額自己負担になります。
(今までは会社が半分払ってくれていたから)
単身者であれば国保に加入する方が安くすむケースが多いです。
ただし、健康保険に加入しない、という選択肢はありません。
日本は皆保険制度といってみんな何かの健康保険に加入する必要があるからです。
退職後も労務不能の状態が続く見込みで、傷病手当金を引き続き受給されたい方は事前にご加入の健保組合に確認してください。
任意継続が条件の健康保険組合もあるみたいなので、事前の確認が必要です。
傷病手当金を受給していたときに発生したトラブルや悩み
傷病手当金の書類の申請には会社を経由する場合と、直接健保組合に提出する場合ざっくり2通りに分かれます。
会社に籍がある間は、会社に申請書類を提出することが多いと思います。
私が会社経由で申請書類を提出していたときは
こことここはちゃんと記入してくださいね。
と書類に印をつけていてくれたり注意を促してくれたりしていたので、書き漏れなどありませんでした。
しかし問題は退職後に傷病手当金を受給する場合です。
直筆の署名が漏れていたり、口座を記入し忘れていたり……
あとは、医師記入欄の○日~○日という日付は合ってるのに、▲日間という期間が間違っていたり(下記)
お医者さんに書いてもらう書類がすべて正しいとは限りません。
- 日付の間違い:特に○年の部分
- 期間の間違い:例えば2日から25日までなら24日間が正解(23日間は間違い)
期間はパッと計算しただけだと間違ってしまうのはよくありますよね。
気持ちもわかる……
差し戻されると提出するまでさらに時間がかかり、その分振り込みされる日も遅くなります。
カツカツ生活の私には辛いことでした。
みなさんは傷病手当金申請書を提出される際には、1日寝かせて再チェックするくらいの気持ちで気をつけてくださいね。
傷病手当金は標準報酬日額の2/3なので普段の給与より少なくなるのも無理はありません。
また、月の歴日数によっても金額が変わってきます。
こんな感じです。
標準報酬日額9,000円の場合
- 1月(31日間)→9,000円×2/3×31日=186,000円
- 2月(28日間)→9,000円×2/3×28日=168,000円
月によってけっこう変わるね……
毎月同じ金額ではないので家計管理には十分注意してください!
おそろしいのが社会保険料と住民税です。
お仕事をして会社からお給料をもらっているときは、働いた金額から社会保険料や住民税、所得税等を差し引いてから支給されます。
休んでるときは働いてないので差し引くもとのお金がないので、自分で会社に社会保険料や住民税の分の金額を支払う必要があります。
ちなみに、休職中は働いたぶんのお金が発生しないため雇用保険料や所得税は発生しません。
なお、傷病手当金の受取先が会社になっていて、そこから社会保険料や住民税を差し引いて、あらためてご自身の口座にお金が振り込まれるパターンもあります。
処理の仕方は会社によるので、案内が来たら指示に従ってください。
お金に関する困りごとは生活にも生協してきます。
病やケガで臥せっているときは細かい部分まで気が回らないことも多いです、
元気なときになんとなく頭にいれておくと安心ですよ。
もしものときのことは元気なときに確認しておきましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました!